オリジナルマグネットの作成費用|部数別の単価の相場
オリジナルマグネットを作るとき、仕上がりを左右するのはデザインよりも先に「シートの厚み」と「印刷方式」です。
0.5mm前後の薄い合成紙タイプは名刺サイズの配布物向きで、1mm以上の厚手タイプは車体や看板向き。
同じ絵柄を入稿しても、この選択を間違えると角がめくれたり、走行中に飛んだりします。
業者のサイトを開くと、マグネットシート・マグネットステッカー・マグネット名刺と名前が分かれて並んでいて、価格表の単位も枚数・面積・平方メートルと揃っていません。
何をどう比べればいいのかが分かりにくい状態です。
本記事では、厚みと印刷方式で決まる使い分け・タイプ別の適合条件・入稿前に測る貼り付け面の確認手順を解説します。

マグネット党編集部
マグネットの選び方を用途別に解説。100均・収納・スマホ・車・DIY・印刷用まで、耐荷重と貼る面で比較できます。仕様はメーカー公式や公的機関の資料で確認し、時点を明記しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
オリジナルマグネットで最初に決めるのは厚みと貼る面
デザインの相談より先に決めるべきなのは、貼る相手が何でできているかと、シートを何mmにするかの2点です。理由は単純で、この2つが合っていないマグネットは、印刷がどれだけきれいでも実用になりません。
貼る面に鉄が入っていなければ、そもそも吸い付きません。
アルミ製の看板、樹脂の壁面、ガラスのドアは対象外です。
ステンレスは種類によって磁石が付くものと付かないものがあるため、見た目では判断できません。
冷蔵庫の扉も、近年はガラス仕上げの製品が増えています。
厚みのほうは、保持力と柔らかさのどちらを取るかという選択になります。
マグネットシートは厚いほど磁力が強くなり、同じ厚みなら異方性(磁力の向きを揃えて成形したもの)のほうが等方性より強く、およそ1.5倍です。
ただし厚くすると重くなり、曲面になじみにくくなるうえ、カット時の切り口も荒れやすくなります。
薄いシートは軽くて扱いやすい反面、風の当たる場所では角から浮きます。
オリジナルマグネットの主なタイプと構造の違い
合成紙を貼った薄手タイプ
0.4〜0.6mm程度のシートに、印刷した合成紙やPET素材を貼り合わせたものです。
軽くてハサミで切れるので、名刺サイズや小さめのノベルティに使われます。
屋内の掲示や冷蔵庫貼りが前提の作りで、屋外で長期間貼るとインクの色が抜けたり、端から水が入って反ったりします。
厚手のラミネート仕上げタイプ
0.8〜1mm以上のシートに印刷層を重ね、表面をラミネートで保護したものです。
重量があるぶん平らな鉄面には安定して密着し、UVカットのラミネートを掛ければ屋外での色あせを遅らせられます。
車体や仮設看板のように、貼ったまま数か月以上置く用途はこのタイプが前提になります。
詳しい耐候性の考え方はマグネット看板の屋外使用と取り付け方で解説しています。
シートを使わず磁石を組み込むタイプ
缶バッジの裏に磁石を入れる、アクリルの板にネオジム磁石を埋めるといった作りです。
面ではなく点で吸着するので、シートタイプと比べて同じ磁力でも保持力の出方が変わります。
小型で厚みのあるグッズを作るときの選択肢で、缶バッジをマグネットにする方法とキットの選び方で構造ごとの違いを解説しています。
印刷方式による違い
業者に出す場合、インクジェット出力にラミネートを重ねる方式と、UVインクを直接シートに印刷する方式が主流です。
前者は色数の多い写真やグラデーションに向き、後者は表面が硬く、屋外での擦れに比較的強い仕上がりになります。
自宅のプリンターで印刷できるインクジェット対応シートもありますが、印刷面がむき出しになるため水濡れに弱いです。
この違いはマグネットシートに印刷する方法と自作・業者の比較で扱っています。
タイプ別に見るオリジナルマグネットの向き不向き
用途から逆算すると、選ぶべき厚みと仕上げはほぼ絞れます。下の表は、構造の違いがどの用途で問題になるかをまとめたものです。
| タイプ | 構造の特徴 | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|---|
| 薄手・合成紙貼り | 0.4〜0.6mm程度、ハサミで加工できる | 名刺やノベルティを配りたい、屋内掲示で使う | 屋外に数か月貼りたい、車体に付けたい |
| 厚手・ラミネート仕上げ | 0.8mm以上、表面に保護層 | 社用車や仮設看板に使う、色あせを抑えたい | 大量に配布したい、曲面に貼りたい |
| 磁石組み込み型グッズ | 缶バッジやアクリルに磁石を内蔵 | 物販グッズにしたい、立体感を出したい | 広い面に絵柄を見せたい、薄さを求める |
| 自宅印刷用シート | インクジェット対応、印刷面が露出 | 1〜2枚だけ試作したい、すぐ手元で作りたい | 水気のある場所で使う、色の再現性を重視する |
迷いやすいのは、配布物と掲示物を1つの仕様でまとめようとする場面です。
配布数を優先すれば薄手になり、耐久を優先すれば厚手になるため、両方を1種類で満たすことはできません。
用途が2つあるなら、仕様も2つに分けたほうが無駄が出ません。
配布を主目的にする場合の考え方はマグネット広告の配布方法と制作単価で解説しています。
失敗しやすいのは耐荷重の読み違いと入稿サイズ
制作後に「思ったように使えない」となる原因は、だいたい3つに絞られます。
吸着力の数値を耐荷重として読んでしまう
マグネットシートの仕様に書かれている吸着力は、平滑な鉄板に密着させて垂直に引き剥がすのに要る力です。
壁に貼って何かを掛ける、下向きにずれる力がかかる、といった使い方では表示を下回ります。
同じシートでも、塗装の厚い扉や凹凸のある面では接触面積が減るため、さらに落ちます。
絵柄を印刷面ぎりぎりまで作ってしまう
シートは断裁時に0.5〜1mm程度の誤差が出るため、縁まで文字を置くと切れたり、白フチが出たりします。
ロゴや電話番号は端から5mm以上内側に収めておくと安全です。
裁ち落とし(塗り足し)の指定は業者ごとに違うので、テンプレートを取り寄せてから作図してください。
貼る場所の実寸を測っていない
社名パネルの上に重ねる、既存の表示を隠す、といった用途では、隠したい範囲より一回り大きくする必要があります。
車のドアは平らに見えても中央がわずかに膨らんでいたり、プレスラインが走っていたりするため、平面部分だけの寸法を測ってください。
既存表示を覆う用途については社名隠しマグネットの選び方で解説しています。
貼る面が磁石に反応するかを数分で確かめる
発注前にやっておきたいのは、貼る予定の場所に小さな磁石を当てる作業です。
冷蔵庫用の小さいマグネットでかまいません。
1か所ではなく、上下左右と中央の5か所くらいに当ててみてください。
同じ扉でも、フレーム部分だけ鉄で、パネルはアルミという構造の製品があります。
付いても、指で軽く横に押してすぐ滑るなら、塗装が厚いか下地が薄い鋼板です。
この状態で薄手シートを貼ると、風や振動で少しずつ動きます。
厚手タイプに変えるか、貼る面積を広げて対応してください。
車に貼る場合は、走行風に加えて洗車の水圧もかかります。
ボディに使えるかどうかの判断材料はマグネットステッカーの車への貼り付けと耐久性でまとめています。
なお磁力だけで足りない場所に粘着を併用する製品もありますが、その場合は耐荷重を決めているのが磁石側ではなく粘着側になり、剥がすときに跡が残る可能性が出てきます。
粘着と磁力の違いはマグネットシールの粘着と磁力の違いで解説しています。
手入れで変わるオリジナルマグネットの寿命
マグネットは貼りっぱなしにできる道具ではありません。
シートと貼り付け面のあいだに砂やほこりが入ると、接触面積が減って保持力が落ちるうえ、動いたときに塗装を擦ります。
屋外で使うなら、月に1回程度は外して両面を拭いてください。
水気は特に注意が必要です。
雨や結露で入り込んだ水がシートの裏に溜まると、貼り付け面が錆びたり、シート自体が反ったりします。
拭いたあとは完全に乾かしてから貼り直します。
長期間使わないときは、丸めずに平らな状態で保管してください。
丸めた癖が付くと、次に貼ったときに角が浮きます。
色あせについては、ラミネートの有無で差が出ます。
UVカット付きのラミネートでも紫外線を完全に止めるわけではないので、直射日光が当たり続ける場所では、いずれ交換が前提になります。
交換を見込むなら、初回に少し多めの枚数で作っておくと、同じデータで刷り直す手間が省けます。
1個からの少量発注に対応している業者もあり、その比較はマグネット印刷を1個から頼める業者の比較で解説しています。
よくある質問
冷蔵庫に貼るオリジナルマグネットは、どの厚みがいいですか
屋内で軽い掲示物を留めるだけなら薄手で足ります。
ただし扉がガラス仕上げだと磁石が付かず、専用のマグネットセットが必要になる製品もあります。
またメーカーによって案内が異なり、日立は側面や背面にも貼れるとしながら付けすぎると放熱を妨げると案内し、パナソニックは側面には何も貼らないよう案内しています。
お使いの機種の取扱説明書を確認してください。
1枚だけ作ることはできますか
1個から受ける業者もありますし、家庭用プリンターで印刷できる対応シートを使う方法もあります。
1枚あたりの負担は少量だと大きくなりやすいので、試作を1枚作ってから本番の枚数を決めるという進め方が無駄が出にくいです。
取扱いや対応枚数は業者や時期で変わるため、見積もり時に確認してください。
屋外で何年くらい使えますか
年数を一律には示せません。
設置場所の日当たり、雨の当たり方、ラミネートの仕様で差が大きく出ます。
判断の目安になるのは色あせよりも先に出る症状で、角が浮いてきたり、外したときにシートが反っていたりしたら交換を検討してください。
ネオジム磁石を使ったグッズを作るときの注意点はありますか
小さくても強い力が出るぶん、扱いに気をつけてください。
消費者庁は2022年3月に、強力磁石の誤飲事故について注意喚起を出しています。
子どもの手が届く場所に置く使い方は勧められません。
また日本不整脈心電学会は、植込み型の医療機器から15cm程度以上離して使うよう案内しています。
磁気カードやスマートフォンに近づけないようにする配慮も必要です。
マグネットシートは自分でカットできますか
薄手のものはハサミやカッターで切れます。
厚手になると切り口が斜めになりやすく、直線を出すには金属定規を当てて数回に分けて刃を入れる必要があります。
丸や複雑な形にしたい場合は、業者側でカットしてもらったほうが仕上がりが安定します。
まとめ
オリジナルマグネットを選ぶ手順は、貼る面に鉄が入っているかを確かめ、用途から厚みを決め、そのあとで印刷方式と仕上げを選ぶという流れです。
薄手は配布物、厚手は屋外や車体という切り分けを守れば、大きな失敗はほぼ避けられます。
仕様に書かれた吸着力は平滑な鉄板での垂直方向の値なので、ずれる向きの力がかかる使い方では余裕を持たせてください。
ぜひ本記事のタイプ別比較表と、5か所に磁石を当てる確認手順を参考に、自分の用途に合う厚みと仕上げを絞り込んでから発注してください。




