缶バッジをマグネットにする方法|キットの選び方も解説
直径57mmの缶バッジの裏にボタン型の磁石を1枚貼っても、冷蔵庫の扉に付けた直後からじりじり滑り落ちてしまうことがあります。
原因の多くは磁力不足ではなく、背面の安全ピンとその座金が磁石より高く出っ張っていて、磁石が壁から浮いていることです。
磁力は距離が離れるほど急に弱まるので、1mmの浮きでも保持力は大きく落ちます。
本記事では、ピンを外さずに磁石を貼る手順、絵柄が凹む失敗の直し方、塗装鋼板とステンレスで変わる貼り付け先の確かめ方を解説します。

マグネット党編集部
マグネットの選び方を用途別に解説。100均・収納・スマホ・車・DIY・印刷用まで、耐荷重と貼る面で比較できます。仕様はメーカー公式や公的機関の資料で確認し、時点を明記しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
缶バッジをマグネットにする手順は、ピンを避けて磁石を面で当てること
缶バッジの背面は、鉄の裏板の中央に安全ピンが打ち付けられた作りが一般的で、ピンと座金がわずかに出っ張っています。この出っ張りをどう避けるかで、付き方がほぼ決まります。
背面の金具の形を確かめる
ピンが横一直線に渡っているタイプなら、ピンをまたぐ位置ではなく、その上下に残った平らな面を使います。
ヘアゴムやクリップが付いた仕様は可動部が厚いので、その分だけ厚みのある磁石が要ります。
裏板が樹脂でできた缶バッジもあり、この場合は裏板自体に磁石が吸い付かないため、両面テープでの固定が前提になります。
ピンより高さのある磁石を選ぶ
磁石の厚みがピンの出っ張りより低いと、壁に先に当たるのはピンの先端で、磁石は宙に浮いたままです。
缶バッジ自体は軽いので強い磁石は必要ありませんが、浮かせない厚みだけは確保してください。
厚みを増やしたくないときは、ピンの両脇に薄い磁石を2枚貼り、点ではなく面で支える形にします。
貼る前に裏板の油分を拭き取る
両面テープは、裏板に付いた指の脂やホコリだけで粘着が落ちます。
乾いた布で拭き、アルコールを含ませた布で軽く拭いてから、完全に乾いた状態でテープを貼ってください。
貼ったあとは30秒ほど親指で押さえます。
粘着剤は圧力をかけた分だけ密着するので、載せるだけの場合とは初期の付きが変わります。
貼り方を間違えると、缶バッジの絵柄が凹み、縁が歪みます
いちばん多い実害が、缶バッジを表と裏から強い磁石で挟む固定です。
缶バッジの表面は薄い鉄板に印刷物とフィルムをかぶせた構造で、小さなネオジム磁石が点で押し付けられると跡が残り、一度付いた凹みは戻りません。
挟んで留めるなら、面の広い磁石を選ぶか、そもそも裏に貼る方式に切り替えてください。
落下も軽視できません。
缶の縁は薄い金属を巻き込んで留めてあるだけなので、床に落ちて角から着地すると歪み、そこから塗装が剥げて錆びていきます。
ガラス天板や家電の上に落ちれば、相手側を傷つけることもあります。
ネオジム磁石そのものの扱いにも注意が要ります。
消費者庁は2022年3月に、強力な磁石の誤飲について注意喚起を出しています。
テープが剥がれて磁石だけが床に転がる可能性があるので、小さな子どもやペットがいる家では、手の届く高さに缶バッジを飾らないでください。
キャッシュカードや診察券の磁気ストライプに直接触れさせるのも避けます。
滑り落ちる・テープごと剥がれる・磁石が欠ける、それぞれの直し方
付けた直後から少しずつ滑り落ちる
ほぼ浮きが原因です。
缶バッジを壁に付けた状態で横から見て、ピンの先が壁に触れていないかを確かめてください。
触れていれば、磁石の位置をピンの脇に移すか、厚みのある磁石に替えます。
壁が完全に垂直だと下向きのすべりが働くので、磁石を2枚に増やして接触面積を稼ぐ手もあります。
缶バッジが両面テープごと剥がれた
剥がれた面を見れば原因が分かります。
テープが磁石側に残っていれば裏板の脱脂不足、裏板側に残っていれば磁石の被覆との相性です。
ネオジム磁石の表面はニッケルめっきで滑らかなため、粘着が乗りにくいことがあります。
この場合は、めっき面を軽くやすりで曇らせてから貼り直すと食い付きが変わります。
磁石が割れて角が欠けた
ネオジム磁石は硬い反面もろく、磁石どうしを近づけると勢いよく衝突して欠けます。
作業するときは1個ずつ離して置き、指で速度を抑えながら近づけてください。
欠けた部分はめっきが失われて錆びるので、欠けたものは貼り直さずに交換したほうが安全です。
缶バッジに使う道具は、磁石と両面テープと拭き取り用の布だけ
必須なのは、ピンより厚い磁石、屋内用の強力両面テープ、脱脂に使う布の3つです。テープは薄手で粘着の強いタイプが向いていて、厚いクッションテープは磁石と壁の距離を増やしてしまうため不利になります。
磁石が手元にない場合は、粘着剤の付いたマグネットシートを円形に切って裏板に貼る方法で代用できます。
シート状なら面全体で支えられますが、ピンの出っ張りを避けるための切り込みは必要ですし、シートの磁力はボタン型の磁石より穏やかなので、傾いた面には向きません。
粘着側と磁力側のどちらが先に負けるかという考え方は、マグネットシールの粘着と磁力の違いで解説しています。
一方で、接着剤とニッパーは使わないでください。
接着剤ははみ出すと縁から表側に回り込みますし、ピンをニッパーで切ると裏板が歪んで平面が出なくなります。
缶バッジの形にこだわらず絵柄だけ残したいなら、マグネットシートに印刷する方法で紹介している自作の手順に切り替えるほうが、仕上がりは平らになります。
塗装鋼板なら付き、ステンレスは種類次第、ガラスと樹脂には付きません
貼り付け先の材質で結果が変わります。冷蔵庫の扉やスチールラック、玄関ドアのような塗装鋼板は問題なく使えますが、塗装が厚い面では磁力が目減りするため、想定より弱く感じることがあります。
ステンレスは種類によって磁石が付くものと付かないものがあり、見た目では判断できません。
小さな磁石を当ててみて、吸い付かなければその面は使えないと考えてください。
ガラスドアの冷蔵庫、アルミサッシ、樹脂パネル、木の壁、石膏ボードにも磁石は反応しません。
反応しない面に飾りたい場合は、缶バッジ側ではなく壁側を鉄にします。
粘着付きのマグネットシートやスチール製のボードを先に取り付け、その上に缶バッジを並べる形です。
なお冷蔵庫はメーカーによって案内が異なり、日立は側面や背面にも付けられるものの付けすぎると放熱を妨げるとし、パナソニックは側面には何も貼らないよう案内しています。
ガラスドアの機種には専用のマグネットセットが用意されている場合があるので、取扱説明書を先に確認してください。
両面テープの浮きは、季節の変わり目に指で押して確かめる
磁石そのものは何年も磁力を保ちますが、両面テープの粘着は温度と時間で弱っていきます。
落ちるときはたいてい予兆があり、磁石の縁を指で押すとわずかに動いたり、テープの端が白く浮いて見えたりします。
飾りっぱなしにするなら、暖房や冷房を切り替える時期に一度、缶バッジを壁から外して縁を押してみてください。
持ち歩くバッグに付けている場合は、点検の間隔を短くします。
夏場の車内は温度が上がって粘着剤が軟らかくなりますし、揺れが加われば磁石ごとずれます。
少しでも動くようなら、古いテープを剥がし、粘着剤の残りをきれいに取ってから新しいテープで貼り直すほうが確実です。
よくある質問
缶バッジの安全ピンは外したほうがいいですか
外さないほうが無難です。
ピンは裏板にかしめて留められているため、無理に外すと裏板が変形し、磁石を貼る平面が失われます。
ピンを残したまま、その脇に磁石を配置すれば十分に固定できます。
100円ショップの磁石でも足りますか
缶バッジは軽いので、磁力の面では足ります。
ただし品揃えは店舗や時期で入れ替わるため、厚みのある小型磁石が常に置いてあるとは限りません。
選ぶときは磁力の強さより、ピンの出っ張りを超える厚みがあるかどうかを先に見てください。
缶バッジを何個も作ってイベントで配りたい場合はどうしますか
後から磁石を貼る作業は1個ずつ手作業になるので、数が増えるほど時間がかかります。
まとめて用意するなら、最初からマグネット仕様で発注するほうが早く、仕上がりも揃います。
部数によって単価がどう動くかはオリジナルマグネットの作成費用で解説しています。
1個だけマグネットとして作ってもらえますか
小ロットに対応している業者であれば、1個からの注文を受け付けている場合があります。
取扱いは業者や時期で変わるため、入稿データの形式とあわせて事前に確認してください。
業者ごとの受付条件の違いは1個から作れるマグネット印刷の比較で解説しています。
まとめ
缶バッジをマグネットにする作業でつまずくのは、磁石の強さではなく背面のピンの高さと、貼る前の脱脂です。
ピンを避けて厚みのある磁石を置き、裏板を拭いてから押さえて貼れば、軽い缶バッジならそれで安定します。
貼る先が塗装鋼板でなければ、缶バッジ側ではなく壁側を鉄に変えるほうが早いです。
ぜひ本記事の手順と、材質別の貼り付け先の確かめ方を参考に、絵柄を傷めない形で飾ってみてください。



