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マグネットの棚は落ちない?取り付け面と耐荷重の目安

マグネットの棚は落ちない?取り付け面と耐荷重の目安

洗面所の壁に付けたマグネット棚が、詰め替えボトルを載せた翌朝に少し前へ傾いている、ということが起きます。パッケージの耐荷重を超えていないのに動くのは、棚に載せた重さが、磁石を引き剥がす向きの力ではなく、本体を前へ回す力に変わるためです。

吸着力の単位はN(ニュートン)で、1kgfは約9.8Nに相当しますが、この数値がそのまま棚に置ける重さになるわけではありません。棚は磁石から離れた位置に荷重がかかる道具なので、フックと同じ読み方をすると外します。

本記事では、耐荷重と吸着力の違い・磁石とサイズのタイプ別の選び分け・貼る面の確かめ方と仕様表示の見る場所を解説します。

マグネット党編集部

マグネットの選び方を用途別に解説。100均・収納・スマホ・車・DIY・印刷用まで、耐荷重と貼る面で比較できます。仕様はメーカー公式や公的機関の資料で確認し、時点を明記しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

マグネット棚の耐荷重と吸着力は、別々のものを測った数値です

吸着力は、磁石を貼り付いた面から垂直に引き剥がすのに要る力で、単位はNです。

1kgfが約9.8Nなので、吸着力10Nと書かれた磁石は、平滑な鉄板に密着させた状態で1kgほどの引き剥がしに耐える、という意味になります。

一方の耐荷重(kg)は、棚板に載せられる重さとして各社が示している目安で、両方が同じ製品説明に並んでいても、測っている方向がそもそも違います。

棚には引き剥がす力より、前へ回す力がかかる

棚板に物を載せると重さは真下へかかりますが、磁石は壁に対して縦向きに付いているため、荷重は磁石の上端を支点にして本体を前へ回す力に変わります。

奥行きが深いほど、また棚板の手前側に重い物を置くほどこの力は大きくなるので、同じ重さでも壁際に寄せたときとは条件が変わってきます。

フックが表示に近い重さを保ちやすいのは、荷重点が壁のすぐ近くにあるからです。

マグネットフックの耐荷重と設置面の見方では、同じ表記をフック側の条件で解説しています。

磁石の種類と厚みで、同じ大きさの棚でも保持力が変わります

フェライトとネオジムの使い分け

フェライト磁石は磁力が穏やかで錆びに強く、同じ力を出すには体積が要るため、本体はどうしても厚くなります。

ネオジム磁石は小さくても強い力が出るので薄い本体に収まりますが、表面の被覆が欠けるとそこから錆びるため、浴室や洗面所で使うなら防錆処理の記載を確かめてください。

薄いのに耐荷重が大きい製品は磁石側で稼いでいるので、パッケージに磁石の種類が書かれているかどうかが、比較できる製品かどうかの分かれ目になります。

厚みと着磁の向き

磁石の厚みと磁力は比例するので、同じ材質なら薄いほど弱くなります。

加えて、同じ厚みでも磁力の向きを揃えた異方性(いほうせい)は、揃えていない等方性のおよそ1.5倍の磁力です。

ゴムシート状のマグネットを使った製品ではこの差がそのまま保持力に出ますが、種類の表示がない商品も少なくありません。

書いてあるものを選ぶほうが、買ってからの当たり外れが小さくなります。

タイプと素材から、置き場所を先に絞る

棚は素材で見た目が変わるだけの製品ではなく、支え方と耐水性がタイプごとに違います。載せたい物が決まっているなら、この表で候補を2つ程度に絞ってから耐荷重を比べるほうが早いです。

タイプ作りと素材向いている場所と注意
樹脂ボディの薄型ABSなどの樹脂に磁石を内蔵洗面所や冷蔵庫の側面。軽い小物向きで、奥行きが深いものは前へ傾きやすい
スチール製鋼板に磁石を組み合わせ、塗装で仕上げキッチンや玄関。塗装が欠けると、そこから水気で錆びる
ステンレス製ステンレス板と磁石浴室や洗面所。板は錆びに強くても、磁石側の防錆処理は別に確認する
ワイヤー・メッシュ線材の棚板に磁石ユニット水を切りたい場所。線でしか支えないため、底の小さい容器は倒れやすい
粘着・吸盤の併用型磁石に粘着シートや吸盤を足した構造磁石が付かない面。耐荷重を決めているのは粘着側で、剥がすと跡が残ることがある

載せるのではなく掛けるだけで足りる物なら、棚を選ばない手もあります。ふきんやタオルは薄い掛け具のほうが扉の開閉を妨げませんし、マグネットのふきん掛けと乾きやすい位置では設置場所の考え方を解説しています。

貼る面の材質を確かめてから、マグネット棚の幅と奥行きを決めます

磁石が付く面かどうかを最初に確かめる

鉄が入っていない面には、どれだけ強い磁石でも吸い付きません。

ガラス・アルミ・樹脂は対象外で、ステンレスは種類によって付くものと付かないものがあるので、冷蔵庫のマグネットのような小さな磁石を当てて、手を離しても落ちないかを見てください。

付いても弱いと感じる場合は、塗装が厚くて磁石と鋼板の距離が開いていることがあります。

タイルの目地や凹凸のある面では点でしか当たらないので、平らな部分に収まる幅を選ぶのが前提になります。

冷蔵庫はメーカーの案内が違う

冷蔵庫の側面や背面に付ける場合、案内はメーカーごとに違います。

日立は側面や背面にも付けられるとしつつ、付けすぎると放熱を妨げると案内しており、パナソニックは側面には何も貼らないよう案内しています。

使っている機種の取扱説明書を見てから決めてください。

ガラスドアのモデルには専用のマグネットセットが必要です。

キッチンのどこに何が付くかはマグネット収納でキッチンに使えるもので解説しています。

幅と奥行きは接触面積から逆算する

磁力が同じなら、面で密着するほど保持力は上がります。

本体裏の磁石が広い面で当たるものと、小さな磁石が数点だけのものでは、同じ耐荷重表示でも余裕が違ってきます。

奥行きは、載せる物の直径に少し足した寸法までにとどめると前へ回る力を抑えられます。

深い棚に小さな物を置くより、浅い棚を2段に分けるほうが安定します。

耐荷重の表示がそろわない理由と、条件が合わないときに起きること

試験の条件が公開されていない

耐荷重は、試験に使う板の材質と厚み、荷重を載せる位置、静止させる時間などで結果が変わります。

消費者向けの製品ではこの条件が明記されないことが多く、A社の2kgとB社の2kgを並べても同じ意味とは限りません。

数字を横並びにするより、磁石の種類・接触面積・奥行きという条件を見比べたうえで、実際に載せる重さに対して余裕を持たせる選び方が現実的です。

落ちる前に傾き、ずり下がる

条件を超えたマグネット棚は、いきなり落下するのではなく、まず前へ傾いて中身がすべります。

次に、時間をかけて数ミリずつ下がっていくという症状も出ます。

扉の内側に付けた場合は、増えた重さで扉の閉まりが悪くなることがあり、これは扉を留める部品の劣化と紛らわしいです。

マグネットキャッチの交換手順では、扉が閉まらないときの切り分け方を解説しています。

ずり落ちを減らす貼り方は強力マグネットの落ちない貼り方で解説しています。

また、砂や埃を挟んだまま位置を動かすと、貼る面の塗装に擦り傷が残ります。

マグネット棚の仕様は、パッケージと商品ページのどこに書いてあるか

パッケージなら、正面に大きく出ているのは耐荷重で、確かめたい情報は裏面や側面の仕様欄にまとまっています。

見る項目は、材質(本体と磁石)・外寸と有効内寸・使用できない面の注意書きの3点です。

使用できない面の欄には、ガラス面や凹凸のある面、指定外の家電といった除外条件が書かれているので、ここを読み飛ばすと買い直しになります。

通販の商品ページでは、仕様表に加えて画像内の説明カットに寸法図や磁石の配置が載っていることがあります。

耐荷重の試験条件が書かれていない場合は、レビューで「傾いた」「ずり下がった」という指摘がどの使い方で出ているかを見ると、自分の設置場所に近い条件かどうかの見当が付きます。

取扱いは店舗や時期で入れ替わるので、店頭で見つからない場合は仕様表のある通販ページで条件を確かめてから選ぶほうが確実です。

よくある質問

マグネット棚は賃貸の壁に付けられますか

壁紙の下が石膏ボードの壁には磁石が付かないため、そのままでは使えません。

鋼製の玄関ドアや、洗濯機まわりの鉄部のように磁石が付く面を探すか、磁石が付く薄い鋼板を貼って設置面を作る方法になります。

粘着や吸盤を併用するタイプは磁石が付かない面でも使えますが、支えているのは粘着側なので、剥がすときに壁紙が持っていかれることがあります。

原状回復が必要な物件では、目立たない場所で試してから決めてください。

表示の耐荷重より軽い物なのに落ちるのはなぜですか

荷重が棚板の手前側に寄っている、貼る面の塗装が厚い、面に凹凸があって磁石が部分的にしか当たっていない、といった条件が重なると、表示を下回る重さでも動きます。

磁石と面の間に埃が挟まっていても保持力は落ちます。

まず本体裏と設置面を拭き、載せる物を壁側へ寄せて様子を見てください。

ネオジム磁石の棚を家庭で使うときの注意点はありますか

小さく強い磁石は、外れて床に転がると気付きにくいので、子どもの手の届く場所での使用は勧めません。

消費者庁は2022年3月に誤飲事故の注意喚起を出しています。

磁気ストライプのカードや通帳を棚のすぐそばに置かないことも、あわせて意識してください。

植込み型の医療機器を使っている方が近くにいる場合は、日本不整脈心電学会が15cm程度以上離すよう案内しています。

まとめ

マグネット棚の耐荷重は棚板に載せられる重さの目安で、吸着力のNとは測っている向きが違います。

棚では荷重が磁石から離れた位置にかかるので、表示の数字を突き合わせる前に、貼る面に磁石が付くかを小さな磁石で確かめ、載せる物の大きさから奥行きを決める順序で絞ってください。

仕様表に磁石の種類と使用できない面が書かれている製品なら、買ってから条件が合わないと気付く失敗はかなり減ります。

ぜひ本記事のタイプ別の表と設置面の確かめ方を参考に、置きたい物と場所に合う一台を選んでください。

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