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マグネットボタンの付け方|縫わない後付けの手順を解説

袋から出すと、金具が4枚出てきます。

凸側と凹側が1枚ずつ、それに足を折り返すための座金(ざがね)が2枚です。

凸側と凹側にはそれぞれ足が2本付いていて、これを生地に開けた穴へ通し、座金をはめてから折り曲げて留めます。

手順そのものは数分で終わります。

ただ、仕上がりを分けるのは位置決めと生地の補強です。

位置が数ミリずれれば蓋が斜めに引かれますし、補強を省いた薄手の生地では、開閉を繰り返すうちに座金ごと引き抜けてしまいます。

本記事では、足折りタイプの取り付け手順・凸側と凹側を逆に付けたときに起きること・革や帆布など生地ごとの下ごしらえまで解説します。

マグネット党編集部

マグネットの選び方を用途別に解説。100均・収納・スマホ・車・DIY・印刷用まで、耐荷重と貼る面で比較できます。仕様はメーカー公式や公的機関の資料で確認し、時点を明記しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

マグネットボタンの付け方は、位置決めと生地の補強で仕上がりが決まります

市販のマグネットボタンで多いのは、足を折り返して固定する足折りタイプです。

工具はラジオペンチだけで足りますし、打ち具も金づちも要りません。

以下の3工程を、凸側と凹側で1回ずつ繰り返します。

閉じた状態で位置を合わせる

蓋を実際に閉じて、蓋側と本体側が重なる位置に印を付けます。

開いた状態で定規だけを頼りに測ると、蓋の厚みぶんだけ位置が手前へずれるためです。

バッグなら中身を軽く入れて膨らませ、その状態で重ねると実用に近い位置が出ます。

印は生地の裏側ではなく、金具が来る面の中心に1点だけ打ってください。

穴は足の幅ぶんだけ開ける

座金を印に当てて足の通る2か所に印を移し、目打ち(めうち)で穴を開けます。

刃物で切り込みを入れるより、目打ちで繊維を押し広げるほうが穴が広がりにくく、抜けにくくなります。

革や合皮は繊維が戻らないので、足がぎりぎり通る大きさで止めてください。

ここで大きく開けると、後から締め直しても金具がぐらつきます。

座金をはめて足を折り返す

裏側へ出た足に座金をかぶせ、ラジオペンチで根元から倒します。

折る向きは、外側へ開くか内側へ寄せるかのどちらかに統一します。

内側へ寄せると足の先が座金の中に収まって引っかかりにくく、外側へ開くと座金を押さえる面積が広くなります。

どちらでも留まりますが、片方だけ違う向きに折ると力の掛かり方が偏り、そこから緩みます。

倒したあとは指で押して、足の先が立っていないかを確かめてください。

なお、周囲に穴があいていて糸で留める縫い付け式は、同じ売り場でマグネットホックの名前で並んでいることがあります。バッグや財布へ縫い付けるタイプの取り付けはマグネットホックの付け方で解説しています。

凸側と凹側を逆に付けると、蓋が浮いて留まりません

足折りタイプの凸側は中央が盛り上がっていて、凹側のくぼみに落ちる形です。

この組み合わせが逆になると、蓋側の凸が本体側の凸に乗り上げ、磁力は感じるのに蓋が数ミリ浮いた状態で止まります。

見た目には閉まっているので、持ち上げた拍子に中身が出ます。

実害が出やすいのは、これ以外に2つあります。

穴を大きく開けすぎた場合は、金具が生地の中で首を振り、開閉のたびに穴が広がって最後は抜け落ちます。

補強なしで薄手の生地に付けた場合は、金具が抜けるより先に生地が裂けます。

マグネットボタンは、開けるときに指の力が一点へ集まる留め具です。

生地側で受け止められる作りにしておかないと、金具が丈夫でも布が負けます。

マグネットボタンでよくある失敗と直し方

閉めると蓋が斜めに引かれる

凸側と凹側の位置がずれています。

磁石は多少ずれていても吸い付くので、ずれたまま無理な位置で留まり続け、蓋の一方だけが引っ張られます。

直すには、足を起こして金具を外し、位置を測り直してから付け替えます。

元の穴が近いと生地が弱っているので、裏から接着芯か当て布を貼ってから新しい穴を開けてください。

座金ごと裏から抜けてくる

生地が薄いか、目が粗い場合に起きます。

ナイロンや裏地のような薄手の生地では、座金だけでは力を面で受けられません。

取り付け位置に接着芯を貼るか、同じ生地の小片を当て布として重ね、2枚以上の厚みにしてから足を通します。

革1枚でも同じで、裏に薄い革か芯を足すと穴の広がりが止まります。

足の先が生地に当たって毛羽立つ

足を折り切れておらず、先端が立っています。

座金の上に完全に寝かせるか、内側へ倒して先端を隠してください。

裏地を付ける前なら、折った上からフェルトの小片を重ねると当たりがやわらぎます。

閉まりが弱いように感じる

金具がぐらついていないか、蓋との間に厚い生地が挟まっていないかを先に確認します。

マグネットボタンは磁石どうしの距離で保持力が変わるため、間に生地が1枚増えるだけで手応えが軽くなります。

金具そのものの磁力を上げたい場合は、径や磁石の種類が違う製品を選び直すほうが確実です。

磁石の種類ごとの力の差は強力マグネットの選び方で解説しています。

マグネットボタンの取り付けに要る道具と、代用が利くもの

道具役割代用
ラジオペンチ足を根元から倒す先の細いペンチ。指では倒し切れません
目打ち足を通す穴を開ける千枚通し、太い手縫い針
チャコペンか消えるペン位置の印付け裏面なら鉛筆でも可
接着芯・当て布生地の補強同じ生地の切れ端、薄い革
定規左右の中心出しメジャー

金づちと打ち台は要りません。

足折りタイプを叩くと座金が変形し、かえって留まらなくなります。

リッパーがあると、付け替えのときに縫い目をほどく作業が楽になります。

丸型と角型で座金の当たり方が変わる点については、丸型と角型の吸着力の違いで解説しています。

革・帆布・薄手生地で分かれる下ごしらえ

革・合皮

繊維が戻らないので、穴は足の幅ぴったりに開けます。

合皮は表面の樹脂層が割れやすく、足を折るときに座金の縁が食い込むと跡が残ります。

座金より一段大きい革の小片を裏に重ねると、力が分散して跡が出にくくなります。

帆布・キャンバス

厚みがあるぶん、そのままでも座金が効きます。

ただし目が粗い織り方だと足が織り目の間に落ちて位置が動くため、印の位置を目打ちで一度しっかり開いてから通してください。

8号や10号のような厚手なら補強は省けますが、洗って使う予定があるなら接着芯を足しておくと縮みで位置がずれにくくなります。

薄手のナイロン・裏地

1枚では保ちません。

接着芯を貼るか、当て布を重ねて厚みを作ります。

ほつれやすい生地は、穴の縁にほつれ止めを少量塗ってから足を通すと穴が広がりません。

穴を開けたくない素材

ラミネート加工やビニールコーティングの生地は、穴を開けるとそこから裂けが走ります。

透明な袋物やクリアケースも同様です。

この場合は足を通す方式をやめて、面で留める方法へ切り替えます。

磁石を貼って留める作り方と、粘着が剥がれない貼り方はマグネットテープの貼り方で解説しています。

取り付け後の点検と、カード類との付き合い方

付けた直後は問題がなくても、緩みは使ううちに出ます。

開閉が20〜30回を過ぎたあたりで一度、裏側から足の先を指で押してみてください。

動くようなら、ラジオペンチで倒し直します。

以降は季節の入れ替えでバッグを出し入れするタイミングなど、数か月に1回の確認で足ります。

ぐらつきを放置したまま使い続けると、穴が広がってから気づくことになり、その時点では位置をずらして付け直すしかありません。

財布やパスケースに使う場合は、磁気ストライプのカードや交通系ICと同じ層に重ねない配置にしておくと安心です。

カード会社や機器メーカーは、磁気を持つものに近づけないよう注意を示しています。

植込み型の医療機器については、日本不整脈心電学会が15cm程度以上離すよう案内しています。

強い磁石を余分に買って手元に置く場合の保管の注意は超強力マグネットの危険性で解説しています。

よくある質問

マグネットボタンを付けた生地は洗濯できますか

金具に防錆処理があるかどうかで変わります。

処理のない鉄の座金は、濡れたまま置くと錆が出て生地に色が移ることがあります。

洗うなら、洗ったあとに金具の水気を拭き取って乾かしてください。

頻繁に洗う物には、そもそも取り外せる仕様を選ぶほうが向いています。

足が長すぎるときは切ってもいいですか

切らずに、内側へ倒して重ねる形にしてください。

切ると断面が鋭くなり、裏地や中身を傷めます。

どうしても厚みが気になる場合は、生地側の重ねる枚数を増やして足の余りを吸収するほうが安全です。

ミシンで縫い付けるタイプとどちらが丈夫ですか

生地の厚みで向きが変わります。

厚手の帆布や革は足折りタイプでも十分に保ちますが、薄手の生地では糸で面に留める縫い付け式のほうが力が分散します。

ただし縫い付け式は位置の微調整が効きにくいので、蓋の重なりを先に確かめてから縫ってください。

100円ショップでも買えますか

手芸コーナーで扱われることがありますが、品揃えは店舗と時期で入れ替わるため、必ずあるとは言えません。サイズや座金の形が製品ごとに違うので、付け替え目的なら元の金具の径を測ってから探すと合わせやすくなります。

まとめ

マグネットボタンの取り付けでつまずくのは、金具の扱いよりも位置決めと生地側の準備です。

蓋を実際に閉じて位置を出し、足の幅ぶんだけ穴を開け、座金をかぶせて足を同じ向きに倒す。

この3工程を守れば、あとは生地の厚みに応じて接着芯や当て布を足すかどうかを決めるだけです。

穴を開けられない素材や、洗う頻度が高い物では、足を通す方式そのものを選び直したほうが長持ちします。ぜひ本記事の3工程と生地別の下ごしらえを参考に、手持ちの生地に合う付け方を選んでください。

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