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マグネットは丸型と角型どちらを選ぶ?形状別の吸着力

売り場でマグネットを手に取ると、丸型は「直径×厚み」の2つの数字だけで書かれています。

φ10×3mmや外径20mm、厚み5mmといった表記です。

角型なら縦・横・厚みの3寸法が並ぶところ、丸型は角がないぶん寸法が1つ少なく、そのかわり厚みが持つ意味が大きくなります。

同じ直径10mmでも、厚み1mmと5mmでは吸い付いたときの手応えがまったく違います。

本記事では、丸型マグネットの寸法表記の読み方・穴あき形状の選び分け・厚みと吸着力の関係・貼る面による保持力の落ち方を解説します。

マグネット党編集部

マグネットの選び方を用途別に解説。100均・収納・スマホ・車・DIY・印刷用まで、耐荷重と貼る面で比較できます。仕様はメーカー公式や公的機関の資料で確認し、時点を明記しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

丸型マグネットの寸法は直径×厚みで読む

商品ページの「φ10×3」は、直径10mm・厚み3mmという意味です。

φ(ファイ)は直径を表す記号で、D10×T3、10φ×3tと書かれていることもありますが、指しているものは同じです。

Tやtはthickness(厚み)の頭文字にあたります。

穴が開いているタイプでは、外径と内径の2つが書かれます。

「外径20mm×内径5mm×厚み3mm」なら、ドーナツ状の円板で中心に5mmの穴が通っているという意味になります。

皿ネジ用の座ぐりが付いた製品では、穴の入り口だけが広がっているので、内径の数字が入口側と出口側で違う場合もあります。

ネジで留める前提なら、通すネジの呼び径より内径が大きいかを確かめてください。

吸着力のNと耐荷重のkgは別の数値

丸型の商品ページには、吸着力を「N(ニュートン)」で書くものと、耐荷重を「kg」で書くものが混在しています。

Nは磁石を鉄板から垂直に引き剥がすのに要る力で、kgは掛けられる重さの目安です。

おおよそ10Nが1kgぶんの力にあたりますが、これは平らな鉄板に隙間なく密着させて、まっすぐ引き剥がした条件での話です。

フックのように下向きにぶら下げると、磁石は面を滑る向きに力を受けるため、同じ製品でも表示より小さい重さでずり落ちます。

用途で選び分ける丸型の4タイプ

同じ丸型でも、穴の有無と縁の処理で使いどころが分かれます。

形状表記の例向いている用途
丸型(穴なし)φ10×3mmホワイトボード、掲示、工作の埋め込み
丸型皿穴外径20×内径4.5×厚み4mm木材や板金にネジで固定する場所
リング(ドーナツ)外径25×内径10×厚み3mm軸を通す、ネジ頭を沈めない固定
キャップ付き(ポット)外径16×厚み5mm、樹脂または鉄カバーネジ留めしたフック、指を挟みにくい扱い

穴なしの円板は、いちばん品数が多く価格も抑えられます。

工作で木に埋め込むなら、直径よりコンマ数ミリ大きい穴をあけて接着する使い方が一般的です。

皿穴タイプは、ネジ頭が磁石の表面から飛び出さないぶん、相手の鉄板に面で当たります。

この面の当たり方が、後で説明する保持力の差につながります。

キャップ付きは磁石本体の値ではない

鉄のカップに磁石を収めたキャップ付きは、片面に磁力を集める作りなので、同じ寸法の裸の磁石より片面の吸着力が上がります。

ただしカップの反対側にはほとんど付きません。

両面で使いたい用途には向きません。

表示されている吸着力はカップを含めた完成品としての値で、中の磁石単体の値ではないという点も、比較するときに混ざりやすいところです。

直径と厚みで迷うときのマグネット選び

迷ったときは、まず貼る面の広さから直径を決めてください。

掲示物を留めるだけならφ10前後、工具や小物を吊るならφ15〜20が扱いやすい範囲です。

直径が決まったら、厚みで力を調整します。

厚みを増やすほど吸着力は上がりますが、上がり方は一定ではありません。

薄い側では厚みを倍にすると体感でもはっきり強くなる一方、直径に対して厚みが大きくなってくると、増やしても伸びが鈍ります。

丸型では、厚みが直径の半分を超えたあたりから増分が小さくなると考えて、それ以上必要なら直径を上げるほうが効率的です。

薄さが要る場面もあります。

しおりやカードに挟む、名札の裏に仕込むといった用途では、厚み1mm前後のネオジムが選ばれます。

ネオジム磁石は小さくても強い力が出る種類で、フェライトでは同じ薄さで実用にならないためです。

ただしネオジムは被覆(ニッケルめっき)が欠けると錆びるので、水回りや屋外に使うなら防錆処理の記載を確かめてください。

号数と耐荷重の関係は強力マグネットの選び方で解説しています。

同じ寸法でも吸着力の表示がそろわない理由

φ10×3mmという同じ寸法で、A社は「約1.2kg」、B社は「11N」と書いていることがあります。単位が違うだけならまだしも、換算しても数字が合わないことも珍しくありません。

理由は3つあります。

素材のグレードが違うこと、試験に使う鉄板の厚みと表面が違うこと、そして力の向きが違うことです。

ネオジムにはN35やN42といったグレードがあり、数字が大きいほど同じ体積で強くなります。

試験板も、十分に厚い平滑な鉄板を使えば数値は伸び、薄板ならその半分以下になることがあります。

カタログの値は基本的に、条件を整えた上限側の値だと考えてください。

フェライトとネオジムを同じ「強力」で比べない

丸型は両方の素材で作られていて、見た目では黒っぽいのがフェライト、銀色の光沢があるのがネオジムというのが目安になります。

フェライトは磁力が穏やかで錆びに強く、価格も抑えられますが、同じ吸着力を出すには体積が要ります。

同じφ10でも、フェライトの3mmとネオジムの3mmでは別物と考えたほうが選び間違えません。

吸着が弱い丸型マグネットで疑うところ

寸法どおりの製品を買ったのに保持力が出ないとき、原因はたいてい磁石ではなく相手の面にあります。

まず、その面に鉄が入っているかどうかです。

アルミ・樹脂・ガラスには付きません。

ステンレスは種類によって付くものと付かないものがあるので、小さな磁石を当てて確かめるのが確実です。

冷蔵庫でも、ガラスドアの機種には通常のマグネットが使えず、専用品が必要になります。

面に鉄があるのに弱い場合は、塗装の厚みと接触面積を疑ってください。

丸型は円板なので、平らな面には全面で当たりますが、わずかでも反りや凹凸があると当たりが線や点になり、保持力が大きく落ちます。

塗装が厚い扉では、磁石と鉄板の間に距離ができるぶん、やはり弱くなります。

力の向きも見てください。

まっすぐ引き剥がす向きには表示どおりの粘りを見せても、下にぶら下げる向きでは面を滑ります。

すべる向きの保持力は、垂直方向のおよそ2〜3割にとどまるという考え方で見積もると、大きく外しません。

滑り止めのゴムやシートを噛ませると改善しますが、そのぶん鉄板から離れるので吸着力自体は下がるという関係になります。

粘着面で固定するタイプの弱点についてはマグネットテープの貼り方で解説しています。

パッケージと商品ページのどこを見るか

店頭のブリスターパックでは、表面に「φ○×○mm」と入数、裏面に素材名と注意書きが刷られているのが一般的です。素材名が「フェライト」か「ネオジム(またはネオジウム、希土類)」かで、同じ寸法でも力が変わるので、寸法より先にここを見ると早く絞れます。

通販の商品ページなら、確認する順序は素材、寸法、吸着力の試験条件、防錆処理の4つです。

試験条件が書かれていない製品は、記載された数値を上限の目安として受け取っておくと安全です。

防錆処理は「ニッケルめっき」「エポキシコート」といった記載で確かめられます。

屋外や浴室で使うなら、この記載がないものは避けてください。

用途が固定なら、丸型の裸磁石ではなく完成品を選ぶ手もあります。板に貼って掲示に使うならマグネットプレート、扉を留めるだけならマグネットラッチのほうが、寸法選びで悩まずに済みます。

よくある質問

丸型マグネットのφ(ファイ)は直径ですか、半径ですか

直径です。

φ10なら直径10mmで、半径は5mmになります。

D10、10φという書き方も同じ意味です。

穴あきタイプで外径と内径の両方が書かれている場合も、どちらも直径を指しています。

同じ直径なら、厚みを倍にすれば吸着力も倍になりますか

倍にはなりません。

薄い範囲では厚みを増やすほど吸着力が伸びますが、直径に対して厚みが大きくなるにつれて伸びは鈍っていきます。

すでに厚みが直径の半分ほどある製品でさらに力が要るなら、厚みではなく直径の大きいものに替えるか、個数を増やして接触面積を稼ぐほうが結果につながります。

丸型を複数並べて使えば、耐荷重は足し算になりますか

単純な足し算にはなりません。

磁石どうしを近づけて並べると磁界が干渉し、1個あたりの吸着力が下がります。

間隔をあけて配置すれば干渉は減りますが、それでも表示値の合計には届かないと考えてください。

子どもの手が届く場所に小さなネオジム磁石を置く使い方は勧めません。

消費者庁が2022年3月に誤飲事故の注意喚起を出しています。

まとめ

丸型マグネットは「直径×厚み」の2つの数字で選びますが、先に決めるべきは素材と貼る面です。

ネオジムかフェライトかで同じ寸法の力が変わり、相手の面の材質・塗装の厚み・平らさで実際の保持力が決まります。

カタログの吸着力は平滑な鉄板に密着させて垂直に引き剥がした条件の値なので、ぶら下げる使い方では表示を下回ると見込んでおいてください。

ぜひ本記事の形状の表と、素材・寸法・試験条件・防錆処理という4つの確認順序を参考に、自分の貼る面に合う一つを選んでみてください。

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