SHARE:

マグネットリリーサーの使い方|釣りの落下防止と選び方

マグネットリリーサーの使い方|釣りの落下防止と選び方

マグネットリリーサーは磁石2個で1組の道具で、片方をフィッシングベストの背面に、もう片方をランディングネット(タモ網)の柄尻(えじり)につないで使います。外すときは真後ろへ引き剥がすのではなく、磁石の面に沿って横へずらすと、ずっと軽い力で離れます。

この一手を知らずに力任せに引くと、体ごと引かれてバランスを崩したり、離れた瞬間の勢いでネットを取り落としたりします。磁石の保持力は密着している面積で決まるため、吸着面に砂を噛んだだけでも急に弱くなります。

本記事では、着脱の2動作の手順・ネットを落とす原因とその直し方・取り付け先が樹脂やアルミだったときの固定方法を解説します。

マグネット党編集部

マグネットの選び方を用途別に解説。100均・収納・スマホ・車・DIY・印刷用まで、耐荷重と貼る面で比較できます。仕様はメーカー公式や公的機関の資料で確認し、時点を明記しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

マグネットリリーサーの使い方は、横にずらして外し、面で押し当てて戻す

動作は2つだけです。

ネットを使うときは柄を握って磁石の面に沿って横へずらすか、片側を浮かせて傾けると、真後ろへ引き剥がすより小さい力で離れます。

戻すときは柄尻の磁石を背中側の磁石へ面ごと押し当てるだけで、多少ずれていても磁石同士が引き合って寄るので、手探りでも位置は合います。

取り付け位置は、手を回して届く肩の後ろに決める

背中の中央に付けると、戻すときに肩が回らず何度も探すことになります。

利き手を後ろに回して、無理なく手のひらが当たる位置、つまり利き手側の肩の後ろから背中上部までの範囲に固定してください。

位置を毎回変えないことも大事で、同じ場所にあると分かっていれば、視線を水面から外さずに戻せます。

ベスト側と網側は、磁力ではなく機械的に留める

誤解しやすいのですが、磁力で支えているのはネットを保持している一箇所だけです。

ベスト側の磁石はストラップやカラビナでDカンに、網側の磁石はスプリットリングや細引きで柄尻の穴に、それぞれ物理的に留めます。

ここを磁石で兼用しようとすると、外した瞬間に磁石ごと落ちます。

コイルコードは外れても落とさないための保険

多くの製品はコイル状に巻いた伸縮コードが付いていて、磁石が不意に離れてもネットは体につながったままになります。

長さは、腕を伸ばして水面に届く範囲で、なおかつ立って歩いたときに足元まで垂れない程度が扱いやすいです。

長すぎるコードは藪で枝に絡み、短すぎるとネットを差し出すときにコードに引き戻されます。

使い方を誤ると起きること|ネットの流失と磁石の欠け

いちばん大きい実害は、ネットをそのまま失うことです。

渓流や磯で外れた場合、流れに乗って下流や沖へ運ばれるため、気づいたときには回収できません。

しかもネットが背中から消えたことは音でも重さでも分かりにくく、魚を掛けてから初めて気づくことになります。

もう一つの実害は磁石側に出ます。

強い磁力を小さな体積で出すためにネオジム磁石を使った製品では、表面にニッケルなどの被覆がかかっていて、この被覆が岩や地面への打ち付けで欠けると、そこから錆が進みます。

錆びて表面が膨れると平面が崩れ、密着しなくなって保持力が落ちます。

フェライト磁石を使った製品は錆には強い代わりに、同じ力を出すには体積が要るので、その分だけ大きく重くなります。

よくある失敗と直し方

吸着面に砂や砂鉄が挟まって、勝手に外れる

磁石は面と面が触れているほど強く保持し、わずかな隙間ができると保持力が急に落ちます。

川底の砂や海辺の砂鉄が挟まった状態は、隙間を作っているのと同じです。

釣行の途中で外れやすくなったと感じたら、両方の吸着面を指でなぞって砂を落とし、濡れた布があれば拭き取ってください。

戻そうとしても背中の磁石が見つからない

取り付け位置が高すぎるか、コードが長すぎて磁石が体の脇まで回り込んでいるのが原因です。

位置を肩の後ろへ下げ、コードの遊びを結び直して短くします。

ベスト側の磁石を大きめのDカンに直接付けず、5cmほどのストラップを介して付けると、磁石が布から浮いて手指で掴みやすくなります。

磁力が強すぎて片手では外せない

真後ろへ引く動作だけで外そうとすると、強力なタイプはかなりの力が要ります。

柄を握った手首を返して磁石を傾け、テコのように片側から剥がすと、同じ製品でも外す力は小さくなります。

それでも硬いと感じるなら、次に買い替えるときは吸着力の表示が一段小さいものを選ぶほうが、実用では扱いやすいです。

使ったあとに錆の粉が手に付く

被覆の欠けから錆が出ています。

欠けた磁石は元に戻らないので、保持力が落ちる前に磁石部分だけ交換するか、本体ごと替えてください。

同じ症状を繰り返すなら、防錆処理を明記した製品か、樹脂やゴムで磁石を覆ったタイプに変えるのが現実的です。

マグネットリリーサーに必要な道具と、代用できるもの

取り付けに工具は要りません。

使うのは付属のカラビナ、ストラップ、スプリットリングだけで、あとは網側の柄尻に穴があるかどうかを先に確かめておけば足ります。

柄尻に穴がないネットなら、結束バンドか細引きで柄に巻き留める方法で対応できます。

代用が利くのは固定金具の部分です。

ベストにDカンがなければ、肩のベルトへストラップを回して縫い留めるか、ナスカン付きのストラップを使います。

一方で代用しにくいのは磁石そのもので、手持ちの磁石を接着剤で貼って自作すると、被覆のない磁石が濡れてすぐ錆びます。

磁石を接着して使う工作の勘所は、缶バッジのマグネットリメイク|必要な材料と手順を解説で解説している接着剤と面の処理の考え方が参考になります。

マグネットリリーサーを洗うタイミングと点検の間隔

洗うのは釣行ごとです。

海で使ったあとは必ず真水で塩を流し、拭いてから風通しのよい場所で乾かします。

淡水でも、砂を噛んだまま収納すると次の釣行で保持力が落ちるので、吸着面だけは毎回拭いてください。

点検は月に一度を目安に、被覆の欠け、コイルコードの伸び切り、カラビナのゲートの動き、縫い付け部の糸のほつれを見ます。

これは製品ごとに寿命が違うので絶対の間隔ではありませんが、ネットを一度失う損失と比べれば、数分で済む確認です。

磁石を身につける道具は、身に着けた側の金具が先に壊れることが多く、帽子に留めるタイプでも同じ傾向があります。

金具と磁力の役割分担についてはマグネットのゴルフマーカー|キャップ式との違いを比較で解説しています。

取り付け先が金属か樹脂かで、固定の手順が変わる

鉄やステンレスのDカン・リングに付ける場合

ステンレスは種類によって磁石が付くものと付かないものがあるため、見た目では判断できません。

手持ちの小さな磁石を当てて、吸い付くかどうかを先に確かめてください。

付いた場合でも、リングは丸い線材なので磁石とは線でしか接触せず、平らな鉄板に密着させたときより保持力は下がります。

金属に直接吸わせるのではなく、ストラップやカラビナで通して留めるのが基本です。

樹脂バックルやアルミのカラビナしかない場合

樹脂とアルミには磁石が付きません。

ここに磁力で留めようとしても始まらないので、ストラップを通す、結束バンドで巻く、ベストの生地に直接縫い付けるといった機械的な固定に切り替えてください。

どうしても磁着させたい箇所には、鉄製のワッシャーを当て板として縫い込むか結束バンドで固定する方法もありますが、屋外では当て板側が先に錆びます。

クーラーボックスや車のボディに片側を貼りたい場合

クーラーボックスの蓋はほとんどが樹脂で、磁石は反応しません。

車のボディは鉄板であれば付きますが、砂粒を噛んだ磁石をスライドさせると塗装に傷が入ります。

置き場所として使うなら、磁石ではなくフックや面ファスナーで留めるほうが安全です。

磁石を屋外の道具に組み込むときの落下と傷の考え方は、マグネットのダーツは初心者向け?的の設置と安全性でも同じ論点を解説しています。

よくある質問

マグネットリリーサーは磁力が強いほうがいいですか

強いほど落としにくくはなりますが、外す力も同じだけ要ります。

カタログの吸着力は磁石同士を密着させて真っすぐ引き離した条件の値で、実際の使用では砂の噛み込みや斜めの力が加わるため表示を下回ります。

片手で無理なく外せる範囲で、コイルコードを併用して保険をかけるほうが、実用では確実です。

吸着力3kgと書いてあれば3kgのネットを吊れますか

吊れません。

吸着力は引き剥がすのに要る力で、掛けられる重さを示す耐荷重とは別の数値です。

背負って歩くときにかかるのは磁石の面をずらす向きの力で、この向きでは表示よりかなり小さい重さでずれ始めます。

重いネットを使うなら、磁石だけに頼らずコードやストラップで体につないでください。

海で使ったあとの手入れはどうすればいいですか

真水で塩分を流し、布で水気を取ってから乾かします。

磁石の吸着面と、金具の可動部を重点的に流してください。

被覆に欠けがある磁石は洗っても錆が進むので、その時点で交換を検討したほうがよいでしょう。

スマートフォンや磁気カード、医療機器への影響はありませんか

ベストの胸ポケットにカードやスマートフォンを入れたまま、その近くに強力な磁石を置く使い方は避けたほうが無難です。

植込み型の医療機器については、日本不整脈心電学会が15cm程度以上離して使うよう案内しています。

影響の程度は機種と距離で変わるので、該当する方は使用前に主治医やメーカーへ確認してください。

子どもに触らせても大丈夫ですか

強力な磁石を子どもの手の届く場所に置く使い方は勧めません。

消費者庁は2022年3月に、強力磁石の誤飲事故について注意喚起を出しています。

使わないときはベストごと高い場所に保管してください。

まとめ

マグネットリリーサーで押さえるところは、外すときに横へずらすか傾けるという一点と、磁石で支えているのは保持部分だけで固定はストラップや結束バンドという機械的な手段で行うという分担です。

落ちる原因のほとんどは吸着面の砂と力の向きで、どちらも釣行ごとの拭き取りと取り付け位置の見直しで減らせます。

ぜひ本記事の着脱の2動作と、取り付け先の材質別の固定方法を参考に、自分のベストとネットに合わせて設置してみてください。

あなたへのおすすめ