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マグネットラッチの使い道|扉の固定と交換手順を解説

食器棚の扉が、閉めても1〜2mmだけ浮いて止まります。丁番のネジを締め直しても戻らないなら、原因は扉ではなくマグネットラッチ側にあります。

マグネットラッチは、磁石を収めた本体と、扉裏に付ける鉄の受け板(ストライク)の2点セットです。

パッケージの吸着力はN(ニュートン)かkgfで書かれ、1kgfはおよそ9.8Nにあたります。

ただしこの数字は受け板を密着させてまっすぐ引き離したときの力で、扉の重さを支える耐荷重ではありません。

本記事では、吸着力表示の読み方・面付けと埋め込みとプッシュ式の選び分け・扉の大きさから個数を決める手順・取り付け後に扉が浮いたときの見直し方を解説します。

マグネット党編集部

マグネットの選び方を用途別に解説。100均・収納・スマホ・車・DIY・印刷用まで、耐荷重と貼る面で比較できます。仕様はメーカー公式や公的機関の資料で確認し、時点を明記しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

マグネットラッチは扉を閉じたまま保つ金具で、重さは支えません

本体を家具の枠側にビスで留め、扉を閉じると受け板が磁石に吸い付いて止まる、という仕組みです。

扉の重さを受けているのは丁番であり、ラッチは開かないように押さえているだけなので、吸着力の値を棚板の耐荷重のような数字として読むと選び間違えます。

磁石はフェライトを使ったものが主流で、小型でも強い力が要る場合にネオジムを使ったタイプがあります。

ケースは樹脂と金属のどちらもあり、受け板はメッキ処理をした鉄板が一般的です。

もうひとつ押さえておきたいのが力の向きです。

カタログの吸着力は受け板を本体に密着させた状態から垂直に引き離す値ですが、実際の扉では丁番から離れた位置にある取っ手を引くため、てこの働きで手にかかる力は表示より小さくなります。

同じラッチでも、幅の広い扉ほど軽く開き、丁番のすぐ横に取っ手がある扉ほど重く感じられるでしょう。

マグネットラッチの3タイプ|面付け・埋め込み・プッシュ式

タイプ取り付け方向いている扉
面付け枠の内側にビス2本で留める既存家具への後付け、劣化したラッチの交換
埋め込み側板や框に下穴を開けて差し込む内側の出っ張りを避けたい扉、新しく作る家具
プッシュ式(マグネット付き)枠に固定し、扉を押すと押し出される取っ手のないフラットな扉

面付けタイプはビス穴が長孔になっているものが多く、締めたあとでも前後に数mm動かせるため、扉が浮いたときに位置で調整できます。

埋め込みタイプは下穴の径と深さが決められていて、開けてしまうとやり直しが効きません。

プッシュ式は扉をいったん奥へ押し込む動きが前提なので、扉と枠が突き当たって沈む余地がない納まりでは反応しません。

なお、同じ磁力で留める部品でも、扉ではなくバッグや財布のふたを留めるものは構造が別で、布と革に取り付けるマグネットホックの付け方で解説しています。

扉の大きさと取っ手の有無から、使うラッチと個数が決まります

取っ手がない扉はプッシュ式に絞られる

指をかける場所がない扉は、押して飛び出させる以外に開ける方法がありません。取っ手やつまみが付いているなら、面付けか埋め込みのどちらかを、枠の作りで選びます。

縦に長い扉は上下2個で留める

背の高い扉に1個だけ付けると、留まっていない側の角が反って浮きます。

目安として、扉の高さが人の腰より上まである観音開きでは上下に分けて2個使い、小さな吊戸棚なら1個で足ります。

強いラッチ1個で押さえるより、弱めのものを2か所に分けたほうが扉はまっすぐ閉じます。

ビスが効く厚みがあるかを先に見る

面付けは枠の見える幅に本体が収まること、埋め込みは差し込む板の厚みが下穴の深さを上回ることが条件になります。パーティクルボードにシートを貼った家具は、同じ穴に太いビスを打ち直すと効かなくなるので、位置をずらして留めてください。

同じ吸着力表示でも、マグネットラッチの手応えが違う理由

表示がそろっているのに開け閉めの感触が変わるのは、測定条件が製品ごとに違うからです。

受け板の厚みや材質、密着のさせ方が変われば同じ磁石でも数値は動きますし、Nで書く製品とkgfで書く製品が混在しているうえ、「強力」という語には共通の基準がありません。

数字を比べるなら、まず単位をそろえてから読んでください。

実際に効き方を左右するのは、本体と受け板のあいだのわずかな隙間です。

磁力は距離が離れるほど急に弱まるため、塗装の厚み、扉の反り、溝にたまった木くずのようなものでも保持力は落ちます。

強いものへ買い替える前に、受け板の位置を出して密着させるほうが効果があるはずです。

ネオジムを使った強力タイプを検討する場合は、号数と耐荷重の考え方を強力マグネットの選び方で解説しています。

ネオジムの強力タイプは、取り付け作業中に本体と受け板が勢いよく吸い付いて指を挟むことがあります。取り扱いと保管の注意は超強力マグネットの危険性で解説しています。

合わないラッチを付けると、扉が浮くか、開けるたびに丁番へ負担がかかります

弱すぎる場合の症状ははっきりしています。

閉めたつもりの扉が数mm浮き、風や振動でゆっくり開き、走行中の車内収納なら揺れるたびにばたつく音が出ます。

地震で中身が飛び出す原因にもなるので、食器を入れる扉では余裕を持たせたほうが安全です。

強すぎる側にも失敗があります。

開けるのに大きな力が要る扉は、片手で引くと本体ごと家具が動き、丁番のネジがだんだん緩みます。

薄い扉では引くたびに反りが出ますし、力の弱い人が使う場所では開けにくいだけの金具になってしまいます。

プッシュ式で押し込みが浅いと飛び出さず、埋め込みタイプで下穴を大きく開けすぎると本体が抜けてくるので、施工の失敗が保持力の不足として表れる点にも注意してください。

買う前に見る箇所は、寸法図と同梱部品の欄

商品ページで確かめるのは、吸着力の値と単位、本体の外形寸法、ビス穴のピッチ、閉じたときに内側へ出る寸法の4つです。

埋め込みタイプはこれに下穴の径と深さ、対応する板厚が加わります。

受け板とビスが同梱かどうかも欄外に小さく書かれていることがあり、本体だけの販売だと取り付け当日に作業が止まります。

水回りや屋外の物置に使うなら、ケースの材質と受け板のメッキも見てください。

鉄の受け板は湿気で錆び、錆が浮くと接触面が荒れて吸い付きが悪くなります。

扉がアルミや樹脂で受け板をビス留めできない場合は、鉄板を貼って受け面を作る方法もあり、貼る面ごとの向き不向きをマグネットプレートは何に使う?で解説しています。

よくある質問

扉が閉まりきらずに浮くのは、吸着力が足りないからですか

まず隙間を疑ってください。

受け板の位置がずれている、溝にごみがたまっている、丁番が下がって扉が斜めになっている、のいずれかで浮くことがよくあります。

面付けタイプなら長孔の範囲で本体を扉側へ数mm出すと解決する場合が多く、それでも足りないときに強いものへ替えます。

ステンレスやアルミの扉にも使えますか

受け板は扉側にビスで留めるため、扉そのものが磁石に付く必要はありません。

ただしステンレスは種類によって磁石が付くものと付かないものがあり、アルミには付きません。

扉の材質を確かめたいときは、小さな磁石を当ててみると判別できます。

ビスを使わずに取り付けられますか

両面テープで固定するタイプがあります。

この場合、保持力を決めているのは磁石ではなくテープ側で、剥がれれば吸着力がいくら強くても扉は留まりません。

表面がざらついた家具や、木目シートを貼った面では特に外れやすいので、マグネットの両面テープで解説している貼れる素材と下地の清掃を確かめてから使ってください。

まとめ

マグネットラッチの吸着力は、受け板を密着させて垂直に引き離す条件での値であり、扉の重さを支える耐荷重とは別の数字です。

選ぶ順序は、取っ手の有無でプッシュ式かどうかを決め、枠の作りで面付けか埋め込みかを決め、扉の高さで個数を決める、という流れになります。

数値だけを上げても、隙間があれば留まりません。

ぜひ本記事の3タイプの比較表と、寸法図で確認する4項目を参考に、手元の扉に合う1個を選んでください。

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